突然消える人たち4
私自身も突然消えた人なんだろうと思います。
私がやめたときは総班長でした。
月曜報告で区長へやめることを伝えようと考えた私は、その前に最後の月曜報告を兼ねて班長たちに伝えていきました。
私は夫以外の顕正会員には、誰にもやめる相談はしていなかったので、みんな驚いたとは思います。
でも、班長とはいってもみんな、私より顕正歴の長い先輩たちです。
「突然やめるとかじゃなくて、とりあえず組長に降格したらどうか」と、提案してくる班長。(←冷静か!)
「今まで先生から何を学んできたのか!」と、怒る班長。(←人に説教垂れる前に自分の活動を振り返れ!)
私がどれだけ調べて、悩んでやめる結論に至ったかは簡単に説明できないし、説明したところで、マインドコントロール中の人がすぐに納得するわけがありません。
そういう私だって、マインドコントロールが解けたばかりなんですから。
ひとり、重い病で入院中の班長がいました。彼女は、顕正会を信じて闘病しています。
彼女には、どう伝えようか迷いながら、とにかく仕事が終わったらお見舞いに行くことに決めていました。
病院に着くと、入口に区長がいます。
班長たちから事情を聞いたのでしょう。
私が班長に会いに行くのを阻止しに来ていたのです。
彼女らにとって私は、すっかり魔の入った人ですから、入院中の班長を守ろうとする当然の行動だったと思います。
私が班長に貸していたICレコーダーも既に区長が回収していて、ICレコーダーを返してもらいに行くという理由は却下され、班長とは会わせてもらえず、喫茶店に移動することになりました。
途中、女子部長も合流して、なぜやめるのかをふたりに問い詰められます。
なにを話しても、やはりマインドコントロール中の人たちには簡単に納得してもらえません。
むしろ、私が詰められます。
これは、朝まで帰してもらえないやつか…なんて思っているうちに、2人の携帯が鳴り出しました。
そうです、今日は月曜日、報告の電話が次から次へとかかってくるので、もう私の説得どころではありません。
日を改めてということで、やっと解放されて、この日は無事に帰宅することができました。
重病の班長とは、この後一切、連絡は取れなくなりました。
一方的に送ったメールは読んでもらえたかもしれませんが、返事が返ってくることはありませんでした。
そして、まもなくこの班長は亡くなりました。